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安曇野全日本に向けたタイヤ選び——「前グリップ・後転がり、一段差」という考え方 | Ride NAGANO

安曇野全日本に向けたタイヤ選び——「前グリップ・後転がり、一段差」という考え方

息子のXCOレースに帯同するようになって2年。タイヤ選びはずっと悩みの種だった。今年の安曇野全日本(ジュニア)に向けて、AIと何度も検討を重ねた。その過程で自分なりの考え方がまとまったので、記録しておく。

去年の基準:Barzo前・Mezcal後

去年のシーズンは

  • フロント:Vittoria Barzo XC Race 2.35
  • リア:Vittoria Mezcal XC Race 2.35

で走った。結果としてこれは「問題なし」だった。

フロントのBarzoはグリップが強め。下りのコーナー、根っこ、オフキャンバーで安心感がある。一方でリアのMezcalは転がりが軽く、登りと加速で貢献してくれる。

意識していたわけではないが、この組み合わせには「前グリップ・後転がり」という構造があった。

シクロクロスでも同じ判断をしていた

冬のシクロクロスでも、同じ考え方で選んでいた。

  • フロント:IRC Sirac CX Mud
  • リア:IRC Sirac CX Edge

MudとEdgeは銘柄こそ同じSiracだが、トレッドパターンが異なる。フロントをグリップ寄り、リアを転がり寄りにした。

結果は狙い通り。コーナーで安心して踏めて、登りや平地で失速しない。

前後一段差という考え方は、下りに苦手意識がある彼の走りに合っていると確認できた。グリップの保険をフロントに残しておく、という判断だ。

なぜ前後同銘柄にしないのか

「前後Mezcal」や「前後Peyote」でいいのでは、という考えも当然ある。速い選手は前後同銘柄で走ることも多い。

ただ、正直に言うと息子の下りはまだまだ発展途上だ。コース状況によっては止まったり、テクニカル区間で失速することもある。

そういう段階では、フロントにグリップの余裕を持たせておく方がいい。「タイヤに助けてもらう」局面がまだある。

前後を一段差にすることで、フロントの安心感を確保しながら、リアの転がりも得られる。コストと手間の面でも、2銘柄で済む方が管理しやすい。

3銘柄持つと2パターン作れる

今年はBarzo・Mezcal・Peyoteの3銘柄を軸に考えている。

このラインアップには面白い特性がある。

  • Barzo → Mezcal → Peyote の順に、グリップから転がりへとキャラクターが変わっていく
  • 3銘柄持てば「Barzo前・Mezcal後」と「Mezcal前・Peyote後」の2パターンが作れる

コース特性やコンディションに応じて、パターンをずらすだけで対応できる。追加コストを抑えながら選択肢を広げられるのがメリットだ。

でも「Mezcal前後」も捨てがたい

検討の中で、もう一つ気になる結論が出てきた。

完全ドライからセミウェットまで、結局のところ、Mezcal前後が最も速い可能性がある。

コンディションによらず、前後Mezcalで走る選手が結構いるのだ。

  • 加速が軽い
  • 登りが楽
  • 舗装区間で伸びる

一方で、根っこやオフキャンバー、荒れた下りではフロントの余裕が減る。現時点では「タイヤに助けてもらう利益」の方が大きいと判断して、Barzo前・Mezcal後を基本にしている。

ただ、ライダーの技術が上がれば、Mezcal前後が最適解になる日が来るかもしれない。それを確認するためにも、今後練習で試していく予定だ。

安曇野向け最終結論——そして仮説が変わってきた

安曇野全日本のコースは現代的なXCO。下りのウェイトが大きく、ドロップ・ジャンプ・ロック・根っこが混在する。

当初の決戦構成は

  • フロント:Vittoria Barzo XC Race 2.4
  • リア:Vittoria Mezcal XC Race 2.4

去年からの「前グリップ・後転がり、一段差」の延長線上にある選択だ。

ただ、ここにきて状況が変わってきた。

直近のライドで、安曇野のコースに対して下りの自信がついてきた。ドロップも、根っこの下りも、以前ほど怖くない。「タイヤに助けてもらう」必要性が、少しずつ薄れてきている感覚がある。

そうなると話が変わる。Mezcal前後が、現状の最適解かもしれない。

加速が軽く、登りが楽で、舗装区間でも伸びる。フロントをBarzoにすることで得ていた「安心の余裕」を、自分の技術で代替できるなら、Mezcal前後の方が総合タイムは速くなる可能性が高い。もちろん、これはまだ仮説だ。試してみないとわからない。

現時点の結論は、3パターンで整理している。

① Barzo 2.4前・Mezcal 2.4後(現状維持)
去年からの実績ライン。下りに不安があるコンディションや、セミウェット以上では引き続きこれが基本になる。

② Mezcal 2.4前後(本命候補)
下りが大丈夫だと確認できれば、こちらが最速の可能性が高い。ドライはもちろん、セミウェット程度まで対応できる守備範囲の広さも魅力だ。まず練習投入して評価する。問題なければ安曇野の決戦タイヤはこれになる。

③ Mezcal 2.4前・Peyote 2.4後(ドライ特化)
完全ドライで、コースが締まっていると読めたときの選択肢。転がりを最大化して、タイムを狙いにいく構成。②のテスト結果次第で判断する。

順番としては②を先に試し、手応えがあれば③へ。下りの自信がまだ不安定なら①に戻す。

去年「Barzo/Mezcalで問題なし」だったところから、今年「Mezcal前後を本命にできるかもしれない」と思えるようになった。それ自体が、この一年の成長の証だと思っている。

ウェット・泥コンディションへの対応(Torrenteをどうするか)は別記事で書く予定。

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