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雨の日のタイヤをどうするか——Torrenteを買うかどうか、ずっと悩んだ話 | Ride NAGANO

雨の日のタイヤをどうするか——Torrenteを買うかどうか、ずっと悩んだ話

ドライのタイヤ構成が固まった次の悩みは、雨だった。

XCOレースは雨でも開催される。タイヤを替えられるなら替えたい。でも何を用意すればいいのか。手持ちを整理しながら、全泥用を買い足すかどうかを検討した。

手持ちのウェット候補を整理する

まず現有戦力の確認から。

フロント候補

  • Barzo XC Race 2.4(現在の決戦フロント)
  • Barzo XC Race 2.35(昨年、前で使用。スペアホイールに組んだまま)

リア候補

  • Barzo XC Race 2.25(昨年購入、未使用)

ドライ構成のフロントBarzo 2.4をそのままウェットでも使うか、スペアホイールのBarzo 2.35に切り替えるか。リアはBarzo 2.25が1本ある。

この手持ちで、どこまで対応できるのか。そこにTorrenteを1本加える価値があるかどうか、が今回の検討テーマだ。

BarzoとTorrenteは何が違うのか

VittoriaのXCOタイヤの中で、BarzoとTorrenteはキャラクターが大きく異なる。

Barzoはセンターノブが比較的つながっており、転がりと軽い泥のバランスが良い。セミウェットや軽い泥なら十分機能する。一方で、センターノブに泥が詰まりやすいという弱点があるらしい。

Torrenteはノブが高く、ノブ間隔が広い。泥抜け性能が明確に高い。本泥での走破性はBarzoの上をいく。

整理するとこうなる。

Barzo Torrente
セミウェット △(転がりが重い)
軽い泥
本泥 △(詰まる)

「セミウェット番長がBarzo、泥抜け専門がTorrente」という役割分担だ。

「Barzoのノブを間引けばいいのでは?」という検討

手持ちのBarzoを加工して雨用にできないか、という案も出た。

結論からいうと、これは却下になった。

Barzoの弱点は「ノブの高さ」ではなく「ノブの間隔」にある。しかし、大きく間引くと、挙動変化・耐久性低下・予測不能な性能変化のリスクがある。

改造に手間とリスクをかけるくらいなら、Torrenteを1本買った方が確実だ。

リアにTorrenteは本当に必要か

ここが一番時間をかけた論点だ。

一般論では、本泥なら前後Torrenteが最強とされる。でも実際のレースで考えると、話は変わってくる。

「本当にリアTorrenteなしでは登れない状況なら、降りて押しても大差ない」——これが検討の中で出てきた結論だ。

それに、リアTorrenteには無視できないデメリットがある。

  • 舗装区間で重い
  • 半乾きのコースで転がりが悪い
  • 加速が鈍くなる

XCOコースは泥だけで構成されているわけではない。白山も安曇野も、舗装登りや締まった土の区間が混在する。リアをTorrenteにしたことで、そういった区間でのロスが積み重なる。

フロント優先という考え方

ここで整理しておきたいのが、フロントとリアの役割分担だ。

  • フロント:曲がる・止まる・転ばない担当
  • リア:駆動・登る・加速する担当

泥で最初に問題になるのはフロントだと思う。舵が効かなくなる、ブレーキが効かなくなる、転倒する。これがレース続行不能につながる。

だからまず優先すべきはフロントのグリップ確保。

Torrente前・Barzo後という組み合わせは、この考え方から来ている。フロントだけTorrenteにして、リアはBarzoのまま転がしを確保する。前後Torrenteより合理的な可能性が高い。

コンディション別のタイヤ構成

これまでの検討をまとめると、こうなる。

コンディション フロント リア
ドライ Barzo 2.4 Mezcal 2.4
セミウェット・ハーフウェット Barzo 2.4 Barzo 2.25
強ウェット・本泥 Torrente 2.25 Barzo 2.25
本当に深い泥(限定的) Torrente Torrente

セミウェットはBarzo 2.25リアで対応できる。手持ちにすでにある。問題は強ウェット以上だ。ここでフロントTorrenteが必要になる。

結論——買う?買わない?

結論は「Torrente 2.25を1本だけ、フロント用に買い足す」か「買わない」の二択だった。

買わない場合
現有戦力で、ドライ〜セミウェットまでは十分対応できる。本泥になった場合は割り切る。強ウェットで困る局面が来ない可能性も十分ある。

Torrente 2.25を1本買う場合
フロント専用として持っておく。強ウェット・本泥でのフロント交換に使う。2.4ではなく2.25を選ぶ理由は、「泥は細いタイヤをぶっ刺す」という師匠勢の教え。それに、細いほうがまとわりつく泥の量が減るからだ。

ただ、正直に言うと安曇野全日本はいったんの区切りになる予定だ。息子にとって今シーズン最後のレース。コストはなるべく抑えたい(笑)。

そこで出した結論がこれだ。

Torrenteの購入は、直前の天気予報を見て判断する。

レース1週間前の時点で雨予報が出ていなければ買わない。雨または不安定な予報なら1本だけ買う。梅雨の時期でもあり、直前まで読めない。逆に言えば、直前まで待てば無駄な出費を避けられる。

タイヤ1本のために遠征前日に慌てないよう、取り扱い店舗とネット在庫だけ事前に確認しておく。それで十分だ。

おまけ——なぜVittoria?なぜブラウンサイド?

ここまで読んでくれた方は気づいているかもしれない。なぜMaxxisでもSchwalbeでもIRCでもなく、Vittoriaなのか。しかもコストも入手性も不利なブラウンサイドを選んでいるのか。

理由はシンプルだ。

かっこいいから。

Vittoriaのブランドイメージとロゴ、響き、ブラウンサイドのあの色、フレームとの組み合わせ、全体のたたずまい。だってカッコいい感じするんだもん。性能の話を長々と書いてきたが、最後はそこだ。

装備の見た目を気に入っているかどうかは、モチベーションに直結する。男の子なんてそんなもん。レース当日、自分のバイクを好きだと思えることは、なにより大事なことだと思っている。

ドライのタイヤ選びについては別記事で書いています。

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